新世界へ

もう4月も終わりが近づき、明日からゴールデンウイーク
初めてだらけの学校生活に戸惑う新入生の皆さんも、
少しずつ慣れてきた頃でしょうか

4月は学校だけでなく、街では新入社員の姿が目につき、
多くの企業でも新年度の活動が始まっています

政治の世界が相変わらず停滞し続けているのは残念ですが、
それでも社会は動き、変化は止まることがありません
本日は、最近実感する外国人観光客や留学生の増加、
それを取り巻く動きを見て感じることをお伝えします

あるニュース番組で、地方の高校で外国人生徒が増え、
それは学校経営上(生徒募集)の対策として、推進して
いる面がある、という報道を見ました

また、外国人留学生は、地方を含めて増加している
ただ卒業後、起業等により日本に残って仕事をする人は
一部にとどまる。特に、そういう方々は東京など都市圏に
でてしまうため、つなぎとめが地方の課題、という報道も

少々高齢化による財政危機や人口減少は日本の最大の国家的課題
であり、その対策が急務と言われ続けてきました
私自身も、講座や研修ではそれを前提としたメッセージを伝え、
それをふまえた教育内容のリニューアルを訴えてきました

この少子高齢化という国家的課題が容易に解消するとは思いませんが、
上記の報道、また外国人在留資格を緩和し、外国人の受け入れを
拡大しようとする政策転換の模索は、前提条件の変化を意味します

農業従事者の高齢化による後継者不足、介護人材の不足など、
地方では既に顕在化している状況は、若年人口の減少により、
抜本的な対策を講じない限り、加速していくのは明らか

世界に目をやれば…と語られてきたグローバル化ですが、
この日本自体が多くの外国人との共存共栄というステージに
入ろうとしている、そう実感します

そう考えれば、英語学習熱の高まりをはじめとする国際教育、
コミュニケーション能力向上への関心や、
働き方改革の本質にある、日本人一人ひとりの生産性向上への
取り組みの本格化にも得心がいきます

では学校は、教師は、この変化にいかに対応していくのか
基本である人間教育、基礎学力修得の大切さは不変

同時に、この変化する社会そのものを教育資源とし、生徒の
視野を広げ、多様な体験教育により成長機会を増やす、
プロデューサーの役割が求められます

新世界に挑む子供たちの成長を支える挑戦心溢れる学校へ
私自身も、全身全霊でそれを応援して参ります