教職協働の奨め

9月も半ばを過ぎ、ようやく秋の気配を
感じるようになりました

学校は行事ラッシュ。学校全体が一丸となり、
今この瞬間しか体験できないことに取り組み、
何かが一人ひとりの心に残る

どれほど学習教材が進化し、PCで世界中の情報や
映像が見られても、皆で何かを目指し、対話し、
ふれあい、創り出す協働体験は唯一無二です

一方、新教育への挑戦は、アクティブラーニング、
教科横断の探究活動、、高大連携、産学連携など、
これまで以上に時間とエネルギーを必要とします
もちろん、知識伝達型の教科教育も必要です

カリキュラムをゼロベースで再構築すれば、
より魅力的かつ効果的な生徒の学びを設計する
ことは可能だと思います

課題は提供する教師サイド

教師の時間やエネルギーは有限です。いかに新教育
への情熱溢れる教師でも、すべてを自前で提供するのは
現実的ではありません。

唯一無二の行事がどんどん減っては大変だし、
無理を重ね続ければ、結局は教育の質が低下し、
教師自身はもちろん、生徒にもマイナスです

では、どんな対策が考えられるでしょうか
私は、その打ち手の一つは教職協働の推進と考えます
具体例を挙げてみます

◆職員の役割を拡大し、人員も拡充する
・クラブ指導の顧問
・行事運営補佐
・外部連携の窓口、折衝業務、運営補佐
・海外の教育提携校の開拓業務
・海外研修、留学等の引率、現地でのサポート
・教師の事務サポート、授業準備支援、授業運営補佐
・生徒のプレゼン、レポートの評価、採点補佐

これまでも、「教師だけで教える」体制から「チームで
教育する」体制への移行が必要とお伝えしてきました
これを一気に加速する提案です

職員の皆さんにとっても、役割の拡大は成長機会であり、
やりがいの拡大にもつながると思います
もちろん、研修や適材適所の配置、採用方針、基準の再設定
も必要になると思います

その前段階として、教師の業務を現時点ですべて可視化し、
教師が今後も担う業務を絞り込み、負荷軽減策も検討し、
協働可能業務を検討・設定するプロセスは不可欠です

効果的な協働ができれば、教師の働き方改革にも
前進があるでしょう
ただ、主眼はそこではありません。
教職協働が生徒一人ひとりの学び、成長機会を
より豊かにしてこそ、やる価値があります

教師は自学と切磋琢磨の環境創造デザイナーとして、
教育チームの中核となる
新ステージの創造。本気で応援して参ります