教科は何のためにある?

11月に入り、秋らしい快晴の日が増えました
仕事などやめて、お弁当をもってどこかへ
ピクニックにでも… かなえたい小さな夢です

さて、私は中学生から高校生にかけて、
将来は教師になりたい、と思っていました

その頃に描いていた教師像は、国語、数学、社会など
教科を教える人
金八先生ふうの、中学の社会の先生に…

結局、別の道に進みましたが、社会人として20年以上
生きてきて、わかったことがあります

世の中を、前に動かしている人とは?

単に知識をたくさん持っている人、ではありません
世の中を今より少しだけでも良くしたいと願い、
視野を広げ、問題意識をもち、自分の頭で考える人

そして人に想いを伝え、人のために、人とともに
何かを成そうとする意欲と行動力をもつ人

高大接続改革、新学習指導要領の真意である、
社会動向への関心と主体性をもち、思考し、対話し、
異質な他者とも協働できる、人間味のある人物です

こういう人が育つ環境を校内に創ることは、難しいこと
でしょうか

まったくそんなことはない
環境は既にある、私はそう思います
各校に伺い、授業見学をさせていただく度にそう感じます

ある私学の社会の先生の言葉です

・もちろん学びの主体者は生徒
しかし、生徒の学びをどう深めさせるかは、
教師の責任だと思います
・教師は、生徒の学びをサポートする
パートナーとして智恵を出していきたい
・“学び合い”、“学問の探求”こそ、教育の
理想の姿だと確信します

何のために学ぶのか、残念ながら、教師に憧れて
いた中学生の頃の私は、そんなことを本気で考えた
こともなく、学問の探求とは無縁でした

上記のような先生から学ぶことができていれば、
私ももう少し立派な人になれたのでは…
自身の志の低さを棚に上げ、そう思いました

これまでお会いした先生方の多くは、知識伝達型から
能力開発型の授業に進化させる力をお持ちです

「やれる」か「やれない」か、ではなく、
「やる」か「やらない」か

在校生とその保護者はもちろん、受験生とその保護者も
各校の管理職、先生方の意欲と行動力を注視しています

深い学びを通じて人を育てる、本物の教科教育を実践し、
その姿を、どんどん発信していただきたいと思います
声をかけていただければ、喜んで参ります