夏休みの使い方

7月も終盤
まさに盛夏という暑い日々が続いています

帰宅すると、それまで考えていたことがふっとび、
シャワーを浴びて寝るまでぼんやりと…
これぞ、“思考停止”状態そのものです

この時期に、学校では夏休みが設定されていることに
得心します。でも最近の学校は冷暖房完備
頭をフル回転させることだって可能です

今回は、この夏休みの使い方について考えたことを書きます

夏休みに入ったら即、野外キャンプに出かける学校、
休暇中ならではの探求活動等に切り換え、非日常体験を
積み上げようとする学校があります

1番もったいないと感じるのは、学期中の授業の延長の
ような補習や補講を行うだけの学校

私立各校は既に学期中の授業数自体が公立よりも多い
その上、更に通常授業を積み増すことに、どんな意味、
効果があるのでしょうか

本格化する大学入試改革など高大接続改革は、これからの
社会で活躍する人に求められる資質・力の素地を培い、
卒業させることを、すべての学校に要請しています

思考力、判断力、表現力、探究心、創造性、対話力などの
素地を獲得するには、通常授業を磨くだけでなく、様々な経験、
異質なものとの接点や交流、刺激が不可欠でしょう

もちろん部活動に励むことも、数日まとめて休み、
自由な時間を読書や考えごと、休養に使うのもいい

これは、学習機会、学習環境をデザインする側の
先生方にも当てはまることだと思います

未だに10年前と変わらない夏休みの使い方をしている
のだとすれば、まさに“思考停止”状態かもしれません

もちろん私自身に対しても同じ
10年前と違う時間の使い方ができているか…

こう考え、思い出してみると、もう何年も
夏休みらしい夏休みは、取っていなかったことに
気づきました
最近、創造的なアイディアが湧かないと思ったら
この辺りに原因があるのかも…

“思考停止”を突破するため、今年は夏休みを取ろう、
そう考えただけで、少し頭と心が動き出しました
読者の先生方もぜひ、充実の夏休みを‼︎