学校の“働き方改革”

すばらしい好天に恵まれた連休
日頃お忙しい先生方も、数日はリフレッシュ
されたでしょうか

私自身は今年も何かと仕事があり、
残念ながら国家的取り組みとして注目を集める
“働き方方改革”とは無縁の日々を過ごしました

この議論の対象は主に企業
ポイントは、時間あたり生産性の向上です
経済協力開発機構の調査では主要7カ国で最下位、
米国の6割程度しかないとされ、特にサービス業の
生産性向上が重要課題といわれています

学校をはじめとする教育機関もサービス業
今回は、この生産性向上議論を聞きながら
考えたことをお伝えします

時間あたり生産性を教育サービスに置き換えると
時間あたり教育効果
向き合うのは、
「その1時間の活動は、どの程度の教育効果を
実現しているか?」という問いです

主な活動をあげてみます
・授業とその準備
・生徒、保護者対応
・各種行事対応
・会議や事務
・クラブ指導
といったところでしょうか

これらの諸活動を、より効果な取り組みにしたい
のですが、何をもって教育効果というか、
これを考えるだけでも議論は尽きません

この学校の“働き方改革”への私の提案は、以下3点です
①教育目標の再設定+効果測定方法の開発
②業務の優先順位づけ
③各教師のマンパワーの②に応じた配分

言うは易し、ですが、①は現在の高大接続改革の
本丸であり、意欲ある先進校は挑戦をはじめています

②、③を進めると、教師個々の努力に依存するだけでは
限界があることが明らかになると思います

手取り足取りの指導から自学自習への転換、
カリキュラムの見直し、絞り込み、
外部人材の活用などが課題になるでしょう

学校をあげてのカリキュラムマネジメント、
組織改革、人員配置の変更、採用と人材育成など、
まさに管理職の手腕発揮が求められます

経営力、マネジメント力が教育力に直結する、
組織としての教育力を高め、競う時代に入ります
さぁ、“働き方改革”をはじめましょう!