リーダーの最大の成長機会

新年度が始まりました
ちょうど桜が満開となり、新入生の皆さんの
思い出に残る入学式に華を添えてくれています

各校の先生方も、新たな1年がスタート
本日は、新組織、チームのリーダーとなられた先生方と
お話しながら感じたことをお伝えします

新教育推進室、教育研究部といった分掌を新設し、
これまで重責を担ってきた実力派の先生を動かし
リーダーに登用するという学校が増えています

転換期にある日本の教育
その中で先進教育、深みのある人間教育を期待される
私学にとって、この新教育創造は生命線です

各校の本気度が伝わってきます
一方で、学校組織ならではの構造問題を乗り越えるのは
決して容易なことではありません

この構造問題とは、複数の機能分担が常態化している
ために生じるマンパワー不足と一部機能の形骸化

要するに、一人の教師が教科指導という本業、学年業務、
分掌業務、行事や特別プログラムの対応、放課後の部活動
など様々な業務を担い、マネジメントラインも複線化

仮に5名の名前が載っていても、実質的なマンパワーは、
0.2人分 × 5人 = 1人分、といった状況がめずらしくない

この状況のチームをどうリードし、ミッションを果たすか
リーダー自身に思い、責任感があっても、それだけでは
リーダーシップの発揮は困難です

読者の皆様の学校はどうでしょうか?

私が考える、この構造問題への対処策は3つ
1.既存業務の検証と削減
2.過保護をやめる
3.外部人材、機能の活用

1.→何かを始めるならば、何かを捨てる

2.→手取り足取りの補習や個別指導をやめ、
教え込みから自学スタンス形成に大転換する
(その結果、教師の負担を軽減する)

3.→自前主義にこだわらず、外部資源を活用し、
教師の力を最も注力したい業務に集中する

問題意識をお持ちの先生方は、ご自身だけで抱え込まず、
管理職や他のリーダー、同僚の先生方と相談され、
突破口を見つけていただければと思います

リーダーの最大の成長機会は、危機を乗り越える経験
しかし、危機の乗り越え方は1つではありません
さぁ、前に進みましょう!