“過保護”注意報

3月に入りました
20代の頃は、3月に入るとコートなど着ずに、
顧客訪問をしていました

最近は3月後半でも…
認めたくはありませんが、体力や熱量が次第に低下
しているのでしょうか

さて本日は、先日、知人の大学生の息子さんと
話をしながら感じたことを、お伝えします

彼は高校卒業後、韓国の大学に進学。現在、大学4年生
日本企業への就職を考えており、今後、日本に時折戻り、
就職活動をする予定です

コンサルティング業界に関心があるそうで、私の経歴を
知る知人(彼の父)から声がかかり、二人で食事をしながら
話すことにしました

最近の韓国事情への関心もあり、息子のような年齢の大学生
と話すのも新鮮で、楽しい時間を過ごすことができました

相手の話を素直に聴き、自分の考えを伝えられる好青年ですが、
最も心に残ったのは彼の生き方

昨日まで軽井沢で長期バイト、明日には韓国に戻るという
多忙な彼ですが、なんと、
大学の学費も生活費もすべて自身で稼いでいる、とのこと

さらに韓国と日本の渡航費も自分で出すと聞き、
日本人にもこんな大学生がいるのかと驚きました

私の経験談などを参考にするよりも、
「君の最大のアピールポイントはそこだ!」と
伝えました

どういう事情、経緯でそう決断し、実行しているのか、
詳しくは尋ねませんでしたが、「二人の兄もそうしたから…」
と語してくれました

「つい慎重に考え過ぎてしまう」と自己分析する彼ですが、
自立心、ものごとをやり抜くバイタリティーは、
折り紙つきでしょう

「これからの時代に必要な力は、主体性、◯◯力、△△力…」
こんな主旨のミーティングを、多くの先生方ともちます

先生方も私も、常に「…な力をつけるには、…な取り組みを…」
つまり、“子供たちに、教師がどうやって力をつけるか”、ばかり

目の前にいる彼の主体性、自立心やバイタリティーは、
“誰かがつけてくれた力”ではありません
試練を乗り越え、“自ら獲得し、発揮している力”です

いつの間にか私にも、手取り足取りの“過保護”スタンスが
根を張っているのではないかと、ドキッとしました

先輩として助言するつもりが、本当に助言されたのは
私の方だったようです
そう思いながら、帰途につきました

多少の寒風などではビクともしない、骨太な人づくり
を改めて考えてみようと思います
私自身の体力づくりも含めて…