転換期の夏休み

7月に入りました。
試験が終わればもう夏休みは目前。
私の子供の頃のような莫大な自由時間、とはいかないのかも
しれませんが、長期休みならではの様々な体験や交流に、
多くの生徒が期待を膨らませる時ではないでしょうか。

先生方にとってはどうでしょう。
私自身は、この夏休みを計画的に、組織的に、いかに有効に
使うかが、中期でみた学校経営、学校評価(評判)にとって
大きなインパクトを持つのではないかと感じています。

先日発表された中教審答申案では、現小6からセンター試験にかわって
達成度テストが導入されること。
また、「知識の活用度」を求める入試に転換する方向性が
示されました。

現小6は来年4月に入学してくる新中1。
この転換への備えこそ、中高、特に中学校にとっては当面の
最重要テーマです。
まとまった時間を取りやすい夏休みこそ、この転換をふまえた
教育方針やカリキュラムの骨格を練り上げる最大の好機。

「達成度テストの詳細がわからないから…」、
「二次試験がどうなるか…」
などと思っている先生方に申し上げます。

見るところが違います。
見るところは、社会が、国が要請する教育ニーズです。
知識だけでなく、知識を活かす思考力、発想力、表現力などを
総合的に身につけた人創りへ。
大学もついに本腰をいれて動き始めました。

国策で動く公立校はともかく、選ばれる存在である私学に、
正解主義にとらわれて〝解答待ち”をしている時間はありません。
明日の教育力を創る、勝負の夏休みが近づいています。