幹部教員を創る

先日参加したある私立中高の夏期教員研修(全専任教員参加)で感じたことです。

テーマは次年度分掌業務計画の発表とディスカッション。
全校課題について管理職と部長が部長会で議論を重ね、
その論点に基づき、所管分掌の計画を立案して発表しました。

ここ数年、生徒募集状況が厳しく、財務的には危機的な状況。
それを打開して経営を安定させたいという管理職の思いは切実です。
一方、各部長は自身の所管事項についての検討、実行はしていますが、
所管分掌を超えた全校視点、中長期視点での思考・対策立案は
不十分。「それを考えるのは管理職の仕事」の意識がありました。

部長を分掌リーダーから全校のリーダーに変え、管理職を補佐し、
真の管理職候補にするために有効な取り組みを行う。
それが単なる人材育成ではなく、学校全体の課題解決に
貢献するものにできないか。
幹部育成を目的としたプロジェクトの成果を示す場でもありました。

厳しい経営状態にある学校法人は少なくありません。
それを打開するため、口先だけ学校改革を唱えるのか、
一丸となって課題解決に挑むか、
両 者を分けるのはリーダーの見識と覚悟です。

もちろん、リーダーの覚悟と努力だけで
組織全体の教育力を引き上げることはできませんが、
第一歩を踏み出せるかどうかはリーダー次第です。

このようなリーダーシップ開発が、多くの学校で必要になっていると
感じます。問題意識と覚悟をお持ちの学校リーダーの皆さん、
今こそ第一歩を踏み出してください。全力でご支援します。