ガラス張りの経営、メリハリある経営

コアネットの嘉村です。
本日、神奈川県のある私立高校を見学させていただきました。地域密着で近隣からの生徒と伺いました。生徒総数は数千数百名。毎年確実に400名以上の生徒を確保し、安定した経営を実現しておられます。

明るく、清潔感があり、快適な教育環境をつぶさに拝見し、財務面に手堅く目配りし、校舎や設備の充実を計画的に進めてこられたことがわかります。また、教育の根幹である先生方の動きにも規律が感じられ、スピード感があります。生徒さんの多くも明るく積極的に挨拶をされ、好印象をもちました。

特に注目を集める取り組みを追求されているわけではありませんが、情熱を込めた指導を継続し、部活動に励む生徒を支え、学校全体で盛り上げる。生徒一人ひとりの気持ちを高めようとする細かな配慮が伝わってきました。

全校をくまなくご案内いただき、すべてをありのまま外部に開示する姿勢にも感銘を受けました(事務所、職員室の中まで)。
地域密着の学校として、教育活動や生徒の様子をすべて見せて反応を吸収したいという思いをお持ちですが、加えて、注目される存在であることを全教職員に自覚させ、緊張感や向上心を維持し続けようとする経営意志が感じられます。

参考にさせていただく点が多いと感じましたが、特に注目したいのは下記3点です。

・事務所の運営体制が少人数でムダがない  …ローコストオペレーション
・職員室が非常に整理され、機能的であること(一般企業のオフィスを思わせます)
・生徒最優先の投資とコストコトロールのバランス感覚

「ガラス張りで、メリハリのある経営」、学校経営の一つのモデルとしてこれからも注目したい学校です。見学のご縁をいただいたことに感謝しつつ、これからの私自身の研究活動に活かしたいと思います。

(この記事は2012/6/8に書かれました)