議論の生産性を上げよう!

中学校、高校が夏休みに入り、打ち合わせに伺うと、
スポーツに励む元気な部活の生徒さんを見かけます
部活ざんまいだった中高時代を思い出し、懐かしさを感じました

さて今回は、先日、ある関東の私立大学でチームビルディングを
テーマにした職員研修を担当する中で感じたことを書きます
対象者は各職場のリーダーである課長職、約30名。

題材として取り上げたある私大理事長の言葉をお借りすると、
「私立大学は既に過剰。近い将来、半分程度に淘汰される…」
18歳人口が減少に転じる、いわゆる2018年問題の顕在化を目前に控え、
どの私立大学も教育内容はもちろん、入試・広報、学生支援、就職支援、
各種連携活動などをいかに充実させるか、人材育成にも力が入ります

5名程度のグループに分かれ、課長一人ひとりの職場の問題点の共有、
解決シナリオの議論に、じっくり取り組んでいただきました

そこで話題にしたことの一つが議論の生産性
日本の弱点として度々指摘されていることの一つが生産性の低さ
特にいわゆるホワイトカラー人材の働きが乏しいといわれます

この点は私自身も自覚しているのですが、講師ですので、
自身のことは棚に上げて、皆さんに働きかけます

「全員が順番に議論のファシリテーターを務めてください」
タイムマネジメントもお願いします」

さらに一人目の職場の議論終わり、二人目の議論に入る時、
「各グループ、ホワイトボードを使用してください」

ホワイトボードの使用は、以下のような効果があります
・論点の可視化 ✳︎議論への集中
・キーワードの記録、一覧化
・一部に偏らない網羅的な議論の実現 など

中には、使い方を工夫し、
・現状 → めざす姿/目的
を上段に書き、ゴールを明確にして議論に入る
グループもありました

論点の明確化、判断軸の設定、時系列の整理などが実現し、
格段に議論の生産性が高まったと
感じるグループが生まれ、収穫でした

少しの工夫の例ですが、1つずつ積み重ね、収穫を皆で
共有・実践していくことで、議論においても
“1+1+1=3以上” が実現し、生産性に寄与すると思います

中高の先生との打ち合わせでは、会議室にホワイトボード
が見あたらない学校は、未だ少なくありません
議論の生産性向上の余地が、たっぷりありそうです

課題解決の議論は尽きません
参加者の貴重な時間を使うのですから、目的とゴールを
明確にして、実のある効果的な議論にしていきましょう