“揺さぶる”ステップ

関西、関東では、桜の季節が足早に過ぎ、
今週は多くの学校で始業式、入学式が開かれました

可能性無限大の元気な新入生たちを迎え、先生方も、
どうやって一人1人の子供たちの可能性を開花させるか、
アイディアを膨らませていらっしゃるでしょう

本日は、この可能性の拓き方について考えたことを
お伝えします

ところで、思い返すと1カ月ほど前、卒業生たちが
それぞれの進路に旅立ちました
その卒業生たちも6年前、3年前には中学や高校の新入生
全員が可能性を開花させて旅立ったのでしょうか
春は、生徒だけでなく、学校にとっても新たな挑戦の季節

変革期にある学校教育で、改めて考える力の大切さが
強調され、アクティブラーニングに本腰を入れる学校が
増えていることはご承知の通りです

もちろん、考えるためには、一定の知識修得が必要
考えること自体も、そのアウトプットが伴わなければ、
深まりや、他者との対話を通じた刺激や活性化がおきません

インプットー思考ーアウトプット をセットで組み込む
ことがスタンダードになります

ここからが勝負です
むやみにインプットを重ねるのは、従来の一方通行型の
再現に陥りそうです。
積極性、主体性の芽を摘みたくはありません
ではどうするか

私は、インプットの前に、“揺さぶる”ステップが
あればいいと考えています

何を“揺さぶる”のか?
世界観です
今まで知らなかった、自分とは無関係だと感じていた
世界を知り、未体験ゾーンで、視界が広がり、視点が変わり、
刺激を受けて初めての感情、疑問、想いが生まれる

自分と同じ年の子供たちが、異国ではどう生き、
死んでいるのか
世界には最も優れた人たちでも何年も解決できない
難問があり、それに挑む人たち、子供たちがいること
そして、意志があれば自分もそれに加われること

子供たちが生きる、グローバル化が更に進む近未来では、
自分主義、自国主義は通用しません

世の中のことに関心をもち、考え、対話し、一人では
進まない物事を進めていく姿勢、行動がスタンダードになる
そのためには英語も必要。「だから学ぶんだ」と気づく…

明日からの授業、プログラム、行事で、新入生たちは
どんな“揺らぎ”に遭遇するのでしょうか