リーダーを創る

10月に入り、年度も下期に入りました。
各校の先生方、特に管理職や部長などリーダーの先生方と
お話していると、時折、次年度に向けた動きが話題になります。

例えば募集活動。次年度入学予定者への学校説明会などは、まさに
これからがピークだと思いますが、そこに一喜一憂するだけに
終始してはいられません。

先を見て、何らかの改革を実行しよう考えます。しかし、
入試が終わる1月から議論を始めても、次年度の入試には間に合いません。
この下期に入ったタイミングから議論を始め、年内に概要を固めて
入試を迎え、その状況をふまえて詳細を決める。
2月には広報企画を立案・開始するというスケジュールで動く必要があります。

以前、取材をさせていただいた西大和学園、あるいは関東の広尾学園など
一部の学校には、そんなスピード感や実行力を感じました。
一方で、問題意識はあっても変革を具体化し、推進する本気度を感じない
学校も数多くあります。
両者の違いはどこからくるのでしょうか?

様々な要因が複合して影響すると思いますが、最大の要因はやはり、
リーダーに帰結すると思います。

学校は組織で教育を行う機関です。
私は、組織の力(働き)を決めるのは、下記の算式と考えています。

組織の力 = 理念・ビジョンの力 × 個の力 × リーダーの力

先日、ある大学の幹部職員研修を担当する機会がありました。
ケース討議の中で、こんな意見交換がありました。

・従来は教育のことを考えるだけでよかった
・既にそんな時代ではない
・教育と経営のバランスを変え、学部経営を機能させるには…
・教育へのチェック機能をどうもたせるか
・学部長の要件や人選、人事制度を変える必要があるのでは…

学生数の減少。それ以前に児童数・生徒数は減少します。
従来の延長線上ではない教育価値と経営力を両立させることは、
中高経営においても最重要課題となります。

改めて、挑戦の核となるリーダー創りの重要性を訴え、
精一杯のご支援をしたいと考えています。