自ら学ぶ力をつける

ゴールデンウイークも今日まで。
そろそろ気持ちの切り替えをという方もいらっしゃるでしょう。
連休明け、気持ちよくスタートしたいですね。

さて今日は韓国のICT先進校の取り組みを紹介する番組を
見ながら感じたことです。
セヴォン特別自治州というところで、公立小学校25校に
タブレットを用いた授業を導入。
体育以外のすべての授業を電子教科書、双方向型で行っています。

子どもたちは自宅にタブレットを持ち帰り、帰宅すればすぐに
家庭学習に入れる。インターネット電話で担任の先生と連絡し、
相談対応できる体制になっています。

学歴社会の韓国では、ある程度の大学を出なければという
考えが強く、教育熱が高い。

一方で、居住地や収入による教育格差が大きくなっている
現状を是正したい、という政府の考えがあるとのことでした。
インターネットによる授業配信も進めています。
その結果、この自治州の学校に通わせるために引っ越す
家庭もあると伝えられていました。

各校の先生方はタブレットの使用方法を研修し、効果的な
活用ができるようスキルアップ、ノウハウ共有に努めています。
このあたりは国策として一斉に取り組むメリットですね。

帰宅してすぐにタブレットを開く児童の映像をみていて
思いました。
確かに便利なツールがあり、学習環境が整っていれば、
学びの意欲を持ちやすいかもしれません。
しかし、それだけで自ら学ぼうとするでしょうか。

日本にもこれに近い環境はあります。
しかし、それにより自学自習が進んだという話は
あまり聞きません。
むしろ、大学全入で自宅学習をしない高校生が増えた
という話を聞きます。何が足りないのでしょうか。

この韓国の取り組みのねらいは、自学、創造性などの
伸長にあるそうです。

便利なツールの奥にある、探究心、向学心、成長意欲を
引き出す仕掛け、工夫、ノウハウ。それを活きたものにする
一人ひとりの教師の研究心や情熱の源を知りたいと思いました。

日々、多くの先生方とお話させていただく機会があります。
ぜひ意見交換させてください。